映画「見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界」について
映画「見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界」についての感想。
ヒルマ・アフ・クリントという画家は初めて知りましたが、なんでもカンディンスキーより先に抽象画を描いていた女性画家とか。
映画は、遺族や美術史家などの話から画家の生涯や作品を辿るもの。
絵がたくさん紹介され、美術館に行ったような気分。
明るく優しい色彩と柔らかな線。
海軍士官の父親から数学などを学んでいたとのことなので、理系的な発想もあったのかなという気がします。
細胞などを連想する絵もあり、肉眼では見えない世界というか、何か不思議な扉が開きそうな絵の数々。
実際に絵の前に立ってみるとまた雰囲気違うのかもしれませんが…いつか日本にも来てほしいものです。
先端を行く女性はその時代では理解されないのがなんとも残念ですが、絵が残ったのはせめてもの幸いでした。
映画中、風景やカタツムリなど自然界の映像が挿入されていますが、クリアでとても綺麗。
美術史が今後どうなるかはともかく、大変目の保養になる映画でした。