「ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ」について
箱根のポーラ美術館にて開催中の、「ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ」についての感想。
まずポーラ美術館は立地が良い、森の静けさに鳥の声。
静かな気分で美術館に入れば素敵な作品が続々と…ゆったりした時間が流れます。
今回はジャンルが色々で刺激的、気になった作品をいくつか。
■ベルト・モリゾ 《ベランダにて》
柔らかい光の中のかわいらしい少女。
画家の気持ちが絵に滲み出ているのでしょうか、見ていてほっこりした気分に。
■松本竣介 《街》
街がもやもやと描かれており、なんだかモヤモヤと心惹かれてじっと眺めてしまいます。
■ヴィルヘルム・ハマスホイ
《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》
静寂を感じるのはこの画家の常ですが、外の光の感じや女性の服から、温度や匂いも感じられそうな気がしてきます。
■ゲルハルト・リヒター 《抽象絵画(649-2)》
■クロード・モネ 《睡蓮の池》
2つの絵は並べて展示されていたのでまとめて。
リヒターの絵は人によって見えるものが変わってきそう、どこか金属的な色合い。
モネの睡蓮は何度見ても飽きない良さがあります。
モネの絵を見てからリヒターの絵を見たところ、頭の中で勝手に風景画として解釈しようする自分に気づいて少々面白い。
ポーラ美術館は中だけではありません、外の素敵な遊歩道も忘れずに。
■スーザン・フィリップス 《ウィンド・ウッド》
遊歩道を歩いていたらどこからかフルートの音が、と思ったら作品でした。
日の光に照らされた青々とした木々、鳥の囀り…それにフルートも重なって、アーサー王の物語の世界に紛れ込んだような気分になります。
こちらもかわいかったのでついでに。
美術鑑賞だけでなく森林浴もできるという、楽しみ方色々な展覧会でした。