「ダミアン・ハースト 桜」について
国立新美術館で開催中の、「ダミアン・ハースト 桜」についての感想。
会場に入った時の明るさと解放感が印象的。
高い天井、白い壁に大きな桜の絵。
一気に春を感じさせます。
近くで見ると幹や枝は描いてあっても花として明確には描かれておらず、円形っぽい絵の具が分厚くたくさんおかれているのに、少し距離をとって見てみれば桜。
個人的に気に入った作品を。
■《神の桜》
赤に近いピンク、少し距離をおいて見ると奥行きが感じられ、満開の桜に囲まれているような気分に。
色なのか描き方なのか、ちょっとだけクリムトの風景画を思い出しました。
■《この桜より大きな愛はない》
幾つもの花びらの輪が繋がっていて、いつまでもグルグルと眺めていられる作品。
背景の水色は青空にも、花びらが散った川の水面にも見えるような。
ちょうどオカメザクラの写真がダミアン・ハーストの桜を思わせたのでついでに。
本物の桜でのお花見はもちろん良いですが、絵画のお花見もオツなものだなあと感じる展覧会でした。