「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」について
東京都美術館で開催中の「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」の感想を。
タイトルのフェルメールと、が少々曲者です。
実際には一枚だけなので「17世紀オランダ絵画展(フェルメール含む)」が正しいような気も…。
とはいえ今回修復が完了した《窓辺で手紙を読む女》は色のくすみがとれて鮮やか。
塗り潰されていたキューピッドも復元され、趣きの変わった一枚に生まれ変わっていました。
修復には4年かかったそうですが、特に上塗り部分を削るプレッシャーは想像を絶します。
見事修復を成し遂げた方々に敬意と感謝を捧げたいところです。
その他で良かったのは、ニコラース・ベルヘム《滝のそばの牧人たちと家畜》。
画家の中では何かストーリーがあったのでしょうか。
物語の一場面のようで、本の挿絵として使われてもよく似合いそうでした。
開催が延期されたので心配しましたが、無事に見ることができて何より。